「邪宗門」は芥川龍之介の小説。「邪悪な宗教」といった意味の言葉・表現で、豊臣政権や江戸幕府が特定の宗教・宗派に対して用いた一種の政治用語でもある。時代は平安時代、「地獄変」に登場した堀川の大殿の子、若殿が主人公。物語は中盤、いよいよ主人公が邪宗の沙門と対決するところで未完となっている。
邪宗門

作品データ

作品名 邪宗門
作品名読み ジャシュウモン
url(青空文庫) https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/59_14480.html
作者名 芥川龍之介
発表年 1918(大正7)年
ジャンル ファンタジー/サスペンス/時代物
読了時間目安 2時間
おすすめ

あらすじ

堀川の大殿様の子である若殿様は、父親とは違い優しく物静かな人物であった。その生涯は平穏無事なものであったが、たった一度だけ、不思議な出来事があった。 大殿様の御薨去から5、6年後、洛中に摩利信乃法師という名の沙門が現れ、障害や怪我に悩む人々を怪しげな力で治してまわり、信奉者を増やしていた。ある時、建立された阿弥陀堂の供養の折、沙門が乱入し、各地より集まった僧に対し法力対決をけしかけた。大和尚と称されていた横川の僧都でも歯が立たず、沙門がますます威勢を振りまく中、堀川の若殿様が庭へと降り立った。(未完)

作品の特徴

主要登場人物人数 8
男女比 男6女2
表現的特徴・キーワード 和服(平安)/京屋敷/
時代 平安
舞台の国/地名/土地柄など 平安京堀川

出典:wikipedia/青空文庫