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「夜長姫と耳男」は、1952(昭和27)年「新潮」に発表された坂口安吾の長編作品。飛騨の匠の若者と黄金の香りがすると言われる姫の美しくもグロテスクな物語。

作品データ

作品名 夜長姫と耳男
作品名読み よながひめとみみお
url(青空文庫) https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42614_21838.html
作者名 坂口 安吾
発表年 1952(昭和27)年
ジャンル 怪奇/恋愛
読了時間目安 1時間10分
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あらすじ

馬耳の耳男は、老病の師匠の代わりに夜長の長者の邸に赴き、姫の持仏を制作することになる。しかし、姫の美しさに魅了され、耳をバカにされた屈辱と怒りに翻弄されながらも、恐ろしいモノノケの像を完成させる。その像は疫病除けとして重宝されるが、新たな疫病が流行し、姫は蛇の生き血を飲み始める。そして、村人たちが次々と…。主人公は葛藤の末、姫を殺害する。

作品の特徴

主要登場人物人数 9
男女比 男7女2
表現的特徴・キーワード 飛騨の匠
時代 平安
舞台の国/地名/土地柄など 飛騨

登場人物

★オレ(耳男):主人公。飛騨随一の名人とうたわれた匠の親方の弟子。 ★親方:主人公の師匠。飛騨随一の名人。 ★夜長姫:長者の一人娘。黄金の香りがすると言われるほどの美しい姫。 ★長者:夜長姫の父。 ★青ガサ:飛騨の三名人の一人。 ★フル釜:飛騨の三名人の一人。 ★小釜:フル釜の息子。 ★アナマロ:長者の使者。 ★エナコ:機を織る奴隷の女。

出典:青空文庫