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「山の神殺人」は、1953(昭和28)年「講談倶楽部」に発表された坂口安吾の短編作品。青森で実際に起こった実子殺害事件がモチーフになっている。

作品データ

作品名 山の神殺人
作品名読み やまのかみさつじん
url(青空文庫) https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42950_31423.html
作者名 坂口 安吾
発表年 1953(昭和28)年
ジャンル サスペンス
読了時間目安 25分
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あらすじ

山田平作は不良息子の不二男を疎ましく思っていた。ある日、不二男が新興宗教の信者になったことを知った平作は、教祖のお加久を利用して息子を殺害することを企む。お加久と信者の兵頭を自宅に招き、不二男を殺害する計画を立て、実行する。しかし、警察の捜査により、平作の企みが暴かれ逮捕される。平作は黙秘権を行使するが、牢屋の中で王様になることを夢見ている。

作品の特徴

主要登場人物人数 7
男女比 男5女2
表現的特徴・キーワード
時代 昭和以降
舞台の国/地名/土地柄など

登場人物

★山田平作: 不良息子・不二男の父親。地域の公安委員を務めている。 ★山田不二男: 平作の息子。闇市で悪事を働き、警察の世話になることが多い。 ★お加久: 山の神の行者と呼ばれる女性。 ★兵頭清: お加久の信者。 ★小野刑事: 不二男の事件を担当する刑事。 ★署長: 平作が出頭した警察署の署長。 ★ヒサ: 後家でカツギ屋。

出典:青空文庫