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「餅のタタリ」は、1954(昭和29)年「講談倶楽部」に発表された坂口安吾の短編作品。正月でも餅を食べないという奇習を持つ村と、その中で唯一餅を食べる男を巡る騒動を描く

作品データ

作品名 餅のタタリ
作品名読み もちのたたり
url(青空文庫) https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42960_31422.html
作者名 坂口 安吾
発表年 1954(昭和29)年
ジャンル コメディ
読了時間目安 22分
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あらすじ

上州のある村では、正月には餅ではなくうどんを食べるという風習があり、餅を食べることはご先祖様の霊を祟らせ、村に不吉なことが起こると信じられていた。そんな中、助六は旅で餅の美味しさを知り、自分の家で正月には餅をついて食べることにします。しかし、それが村人たちの反感を買い、助六は鯉泥棒の濡れ衣を着せられた上、ウスとキネ(餅つきの道具)を焼却されてしまう。 怒った助六は、自慢の杉の木を切り倒し、その跡地にパチンコ屋を開業することで村人たちに反抗する。しかし、パチンコ屋は繁盛せず、最終的には「餅のタタリ」だと噂された。

作品の特徴

主要登場人物人数 2
男女比 男2
表現的特徴・キーワード
時代 昭和以降
舞台の国/地名/土地柄など 上州(群馬県)

登場人物

★助六: 村で唯一、正月でも餅を食べる男。 ★平吉: 円池(まるいけ)という家の主人で、助六の隣家。 ★医者 ★村人たち

出典:青空文庫