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「吹雪物語」は、1938(昭和13)年竹村書房から発表された坂口安吾の超長編作品。700枚を超える長編で、全編読了した人が滅多にいないと言われている。

作品データ

作品名 吹雪物語 ――夢と知性――
作品名読み ふぶきものがたり
url(青空文庫) https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/43001_51771.html
作者名 坂口 安吾
発表年 1938(昭和13)年
ジャンル 恋愛/人間
読了時間目安 11時間
おすすめ

あらすじ

卓一は東京から故郷の新潟に戻り、越後新報の編集長として働き始める。叔父の田巻左門は、卓一と自分の嫁・文子を結婚させようと画策するが、卓一は文子に全く関心がなく、孤独を愛する彼は、叔父の家を出て、寺の離れで一人暮らしを始める。 卓一は、ダンスホールで出会った謎の女性・嘉村由子に惹かれ、彼女と親しくなる。由子は、卓一の同僚である野々宮の愛人であった。野々宮は、妻との関係に悩み、由子との愛にも破れ、精神的に追い詰められてく。 一方、卓一は、かつての恋人・古川澄江と再会し、彼女への想いを再燃させる。しかし、澄江は満洲へ行くことを決意し、卓一は再び孤独に陥る。 卓一は、周囲の人間関係に翻弄されながらも、自分の生き方を探し求めていく。彼は、結婚や恋愛といった人間関係に縛られることなく、自由な生き方を望んでいく。

作品の特徴

主要登場人物人数 6
男女比 男3女3
表現的特徴・キーワード
時代 昭和以降
舞台の国/地名/土地柄など 新潟

登場人物

★青木卓一: 主人公。 ★嘉村由子: ダンスホールで卓一に声をかける謎の女性。 ★野々宮: 越後新報の前編集長。 ★田巻左門: 卓一の叔父。 ★田巻文子: 左門の嫁。 ★古川澄江: 卓一のかつての恋人。

出典:青空文庫