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「花火」は、1947(昭和22)年「サンデー毎日」に発表された坂口安吾の短編作品。ノブ子の過去の男関係や木村との結婚生活、そしてミン平との歪んだ恋愛模様

作品データ

作品名 花火
作品名読み はなび
url(青空文庫) https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42856_69890.html
作者名 坂口 安吾
発表年 1947(昭和22)年
ジャンル 恋愛/人間
読了時間目安 21分
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あらすじ

ノブ子は、結婚前に役者のキタ助やサブ郎と遊び、お金や着物を与えていた。周囲の反対を押し切り、裕福だが容姿の良くない木村と結婚する。しかし、結婚後もキタ助やサブ郎との関係を続けていた。ある日、ノブ子は木村の婚礼に招かれたミン平と出会い、彼に惹かれるようになる。ミン平は貧相な男だが、気骨があり、ノブ子は彼に惹かれていく。ノブ子はミン平と腕を組んで歩くようになり、木村との結婚生活に疑問を抱くようになる。ミン平はノブ子に肉体関係を迫るが、ノブ子は拒否する。ミン平はカミソリでノブ子を脅迫し、関係を持つ。その後、ミン平はノブ子に別れを告げ、自殺しようとする。ノブ子はミン平を止めようとして、彼を殺してしまう。そして、自分もカミソリで命を絶つ。

作品の特徴

主要登場人物人数 3
男女比 男2女1
表現的特徴・キーワード
時代 昭和以降
舞台の国/地名/土地柄など

登場人物

★私(ノブ子): 語り手。若い女性。結婚前に役者と遊んでいたり、結婚後も他の男性に惹かれたりと奔放な一面を持つ。 ★ミン平: 小柄で貧相な男。脚本家。酒癖が悪く喧嘩っ早い。ノブ子に惹かれ、歪んだ愛情表現をする。 ★木村: ノブ子の夫。裕福な請負師。太っ腹でノブ子に甘い。

出典:青空文庫