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「二流の人」は、1947(昭和22)年に発表された坂口安吾の長編作品。黒田如水は、天下人たちに翻弄されながらも、自らの野望を捨てきれず、 ultimately「二流の人」としての人生を歩む。

作品データ

作品名 二流の人
作品名読み にりゅうのひと
url(青空文庫) https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42919_25723.html
作者名 坂口 安吾
発表年 1947(昭和22)年
ジャンル 時代物
読了時間目安 2時間22分
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あらすじ

天正十八年、秀吉は天下統一目前、小田原を包囲していた。徳川家康と黒田如水が初対面、これが豊臣家滅亡の始まりとなる。如水は秀吉に警戒されながらも、卓越した知略で秀吉に仕える。しかし秀吉は如水の才能を恐れ、冷遇する。秀吉の死後、家康は天下を狙い、如水は家康に味方する。関ヶ原の戦いでは、如水の策略が家康の勝利に貢献するが、如水は家康からも冷遇される。秀吉の朝鮮出兵では、如水は軍監として活躍するが、意見の対立から軍は混乱する。秀吉の死後、朝鮮からの撤退が決まり、如水は帰国する。

作品の特徴

主要登場人物人数 5
男女比 男5
表現的特徴・キーワード
時代 戦国
舞台の国/地名/土地柄など

登場人物

★黒田如水(官兵衛):主人公。卓越した知略を持つが、秀吉、家康に翻弄され、天下取りの夢を果たせないまま、二流の武将として生涯を終える。 ★豊臣秀吉:天下人。如水の才能を認めながらも警戒し、冷遇する。朝鮮出兵など、野心的な政策を推し進める。 徳川家康:如水と同様に秀吉に仕える武将。秀吉の死後、天下を狙い、如水を利用する。 ★石田三成:秀吉の側近。如水と対立し、朝鮮出兵では意見が衝突する。関ヶ原の戦いでは、家康と対峙する。 ★直江山城守:上杉家の家老。家康を嫌い、三成に協力して挙兵を企てる。

出典:青空文庫