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「小さな部屋」は、1933(昭和8)年「文藝春秋」に発表された坂口安吾の中編作品。小さな部屋という閉鎖的な空間での複雑な人間関係

作品データ

作品名 小さな部屋
作品名読み ちいさなへや
url(青空文庫) https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/57481_62863.html
作者名 坂口 安吾
発表年
ジャンル 人間
読了時間目安 40分
おすすめ

あらすじ

この物語は、韮山痴川、浅間麻油、伊豆、小笠原という4人の男女の複雑な関係を描いている。痴川は麻油に軽蔑されながらも執着し、伊豆は痴川に憎しみを抱き殺意を抱く。麻油は奔放で男たちの心を翻弄し、小笠原は冷めた目で彼らの関係を観察する。痴川と伊豆は互いに傷つけ合いながらも依存し、麻油は自由奔放に振る舞い、小笠原は孤独を抱えながら自殺を選ぶ。それぞれの苦悩と葛藤が交錯する中、彼らは救いを求めながらも、 ultimately、孤独と絶望から逃れられない。

作品の特徴

主要登場人物人数 5
男女比 男3女2
表現的特徴・キーワード
時代 昭和以降
舞台の国/地名/土地柄など

登場人物

麻油(まゆ): 女詩人。奔放で本能のままに生きる女性。物語の中心人物であり、他の登場人物たちは彼女に惹かれ、翻弄されます。 伊豆(いず): 陰気でマゾヒスト的な青年。痴川を殺すと公言し、異常な愛情表現を見せます。 痴川(ちがわ): 暴力的な毒舌家でありながら、憂鬱症を患う青年。伊豆に殺意を抱かれていることを知りながら、彼を受け入れます。 小笠原(おがさわら): 冷酷なニヒリスト。麻油に惹かれながらも、彼女の本能的な生き方を批判します。 孤踏夫人(ことうふじん): 華やかで社交的な女性。孤独を抱え、麻油に友情を感じます。

出典:青空文庫