「桜の森の満開の下」は、1947(昭和22)年「肉体」に発表された坂口安吾の中編作品。山賊は追剝をした都の女に惚れ自分の妻にするが、妖艶な女に翻弄されていく。
作品データ
作品名 | 桜の森の満開の下 |
作品名読み | さくらのもりのまんかいのした |
url(青空文庫) | https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42618_21410.html |
作者名 | 坂口 安吾 |
発表年 | |
ジャンル | SF・幻想/歴史・時代物 |
読了時間目安 | 43分 |
おすすめ |
あらすじ
桜の花が咲く季節になると、人々は花見の名所へと繰り出す。しかし、主人公である山賊は、桜の花の下に恐怖を感じる。
主人公は、桜の花の下で人が狂気に駆られるという恐ろしい体験をするのだ。その恐怖から、彼は桜の花を忌み嫌うようになる。だが、ある時、美しい女を手に入れ、彼女との生活の中で、少しずつ桜の花に対する恐怖心は薄れていく。
しかし、女は次第にエスカレートする残虐な要求をし、男は彼女の要求に応えざるを得ない。そして、彼女の要求に応えながら、男は次第に心を蝕まれていく。そして、桜の花が咲く季節になると、男は再び恐怖に襲われ、その恐怖は彼を狂気に突き落とすのだ。
物語は、主人公の心の闇と、桜の花が持つ象徴的な意味を対比させながら、人間の存在の孤独と脆さを描き出している。
作品の特徴
主要登場人物人数 | 3 |
男女比 | 男1女2 |
表現的特徴・キーワード | |
時代 | 平安 |
舞台の国/地名/土地柄など |
登場人物
山賊、女、ビッコの女
出典:青空文庫