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1947(昭和22)年「別冊文藝春秋」ほかに発表された坂口安吾の長編作品。「金銭無情」「失恋難」「夜の王様」「王様失脚」の4編から構成される。戦後の混乱期を背景に、哲学者を自称する主人公・最上清人とその周囲の人々、特に妻の富子との関係を描いた群像劇

作品データ

作品名 金銭無情
作品名読み きんせんむじょう
url(青空文庫) https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42866_35367.html
作者名 坂口 安吾
発表年
ジャンル 人間/政治・社会・戦争
読了時間目安 3時間20分
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あらすじ

清人の哲学と現実のギャップ: 主人公の清人は、哲学を標榜するものの、実際には現実的な金銭や欲望に囚われた人物として描かれる。彼は、富裕な妻・富子との間に、金銭をめぐる争いや価値観の対立を繰り返す。 富子の葛藤: 富子は、清人の哲学に惹かれ結婚したものの、彼の現実的な側面に失望し、他の男に目を向けるようになる。しかし、その関係も複雑に絡み合い、不幸な結末を迎える。 周囲の人々: 清人の友人である倉田や、店を手伝うコックなど、個性的な登場人物たちが物語を彩る。彼らは、それぞれ独自の価値観を持ち、清人や富子との関係の中で様々なドラマを繰り広げる。 テーマ: 金銭、欲望、人間関係、哲学など、普遍的なテーマが複雑に絡み合い、人間の深層心理を描き出している。

作品の特徴

主要登場人物人数
男女比
表現的特徴・キーワード
時代 昭和以降
舞台の国/地名/土地柄など

登場人物

出典:青空文庫