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「肝臓先生」は、1950(昭和25)年「文学界」に発表された坂口安吾の中編作品。終戦後、伊豆伊東温泉で禁令解除の祭りが幻想と化し、失望するが、漁師町で心温まる体験を得る。

作品データ

作品名 肝臓先生
作品名読み かんぞうせんせい
url(青空文庫) https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42617_30959.html
作者名 坂口 安吾
発表年
ジャンル コメディ/人間
読了時間目安 1時間
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あらすじ

終戦二年目の8月15日、伊豆の伊東温泉で行われた三浦按針祭では、市が禁令を解除し、旅館や飲食店が自由営業となった。この機会に温泉町に疎開中の彫刻家Qが盛り上がりを報告し、主人公はその招待を受けて伊東を訪れる。しかし、到着すると祭りの活気はなく、温泉町は寂れていた。友人は招待がデマだと告げ、主人公に詩を作るよう頼む。やがて、友人が提示した肝臓型の石像が、医学士赤城風雨の記念碑であると知り、主人公は新たな感動を得る。さらに漁師町での温かいもてなしと、人々の質素な生活に触れ、主人公の考え方に変化が生まれる。

作品の特徴

主要登場人物人数
男女比
表現的特徴・キーワード
時代 昭和以降
舞台の国/地名/土地柄など

登場人物

出典:青空文庫