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「オモチャ箱」は、1947(昭和22)年「光」に発表された坂口安吾の中編作品。三枝庄吉という小説を書く以外にはつぶしがきかない小説家の話。安吾を文壇に押し上げた恩人牧野信一の自死に至る生き様を描いた作品。

作品データ

作品名 オモチャ箱
作品名読み おもちゃばこ
url(青空文庫) https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/56800_56883.html
作者名 坂口 安吾
発表年
ジャンル 人間
読了時間目安 1時間
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あらすじ

三枝庄吉は、文人としての誇りを持ちながらも、経済的には困窮し、そのギャップに苦しんでいた。彼は現実逃避するように、自身の理想を投影した作品を書き続け、妻もまた、作中の人物像を模倣して生きるようになる。 しかし、庄吉の作品は次第に現実から遊離し、妻との間にも溝が生じ始めり。庄吉は創作に行き詰まり、酒や女性に溺れるようになり、ついには自殺してしまう。 妻は、庄吉の死後、売春婦に身を落とし、悲惨な運命を辿った。物語は、庄吉の文学と人生が、現実から遊離した「おもちゃ箱」のようなものであったと締めくくられる。

作品の特徴

主要登場人物人数
男女比
表現的特徴・キーワード
時代 昭和以降
舞台の国/地名/土地柄など

登場人物

出典:青空文庫