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「牛」は、1953(昭和28)年「文藝春秋」に発表された坂口安吾の短編作品。鈍感で取り柄なく「牛」とあだ名される光也は、強姦の濡れ衣を着せられ拝殿に閉じ込められる。

作品データ

作品名
作品名読み うし
url(青空文庫) https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/45931_39304.html
作者名 坂口 安吾
発表年
ジャンル 青春/人間
読了時間目安 31分
おすすめ

あらすじ

牛と呼ばれ、学業は振るわないが、スポーツ万能で心優しい光也は、ある日、女学生への暴行事件に巻き込まれ、潔白を証明するため神社に閉じ込められる。事件は解決するが、その間に神社を訪れたセムシでビッコの娘と心を通わせる。しかし、娘は病弱で、光也への想いを残し亡くなってしまう。光也は悲しみながらも、新たな学期を迎え、再びスポーツに打ち込む決意をする。

作品の特徴

主要登場人物人数 8
男女比 男6女2
表現的特徴・キーワード
時代 昭和以降
舞台の国/地名/土地柄など

登場人物

光也(みつなり):主人公。あだ名は「牛」。学業は振るわないが、スポーツ万能で心優しい青年。 緒方(おがた):光也の大学の教授。光也を「バカ」呼ばわりし、彼を悩ませる存在。 芳子(よしこ):セムシでビッコの娘。光也に想いを寄せる。 光也の父:神社の神主。厳格な性格。 光也の母:光也を心配する優しい母親。 郵便局長:芳子の父。娘と光也の結婚を画策する。 部長:光也が所属する運動部の部長。光也の退部問題に悩む。 与作(よさく):農夫。光也と芳子の出会いの場に居合わせる。

出典:青空文庫