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「遺恨」は、1948(昭和23)年「娯楽世界」に発表された坂口安吾の短編作品。梅木先生は病床でパンパンを抱きしめてそのまま死んでしまう。

作品データ

作品名 遺恨
作品名読み いこん
url(青空文庫) https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42833_26845.html
作者名 坂口 安吾
発表年
ジャンル 人間
読了時間目安 27分
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あらすじ

梅木先生はインフレで苦しい生活を送る大学教師。彼は学生たちの裕福さに嫉妬し、裏口営業の店に初めて入る決意をするが、女給に冷たくあしらわれ、屈辱を味わう。家庭でも妻アキ子に軽蔑され、学生たちにも馬鹿にされる日々。ついに怒りが爆発した先生は学生を殴り、アキ子は家を出てしまう。 孤独になった先生は、病床で「パンパンを殴らせろ」とうわごとを繰り返す。学生たちは、先生の願いを叶えようとパンパンを連れてくるが、先生は彼女たちをアキ子と勘違いし、抱きしめようとする。しかし、その行為は先生の死を招いてしまう。 最後に残されたパンパンは、先生の死を冷ややかに見つめ、彼を「バカ、キチガイ」と罵る。学生たちは先生の死を受け入れ、その場を去っていく。

作品の特徴

主要登場人物人数
男女比
表現的特徴・キーワード
時代 昭和以降
舞台の国/地名/土地柄など

登場人物

出典:青空文庫