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「アンゴウ」は、1948(昭和23)年「サロン別冊」に発表された坂口安吾の短編作品。安吾・暗号・暗合(偶然に一致すること)が掛かっている。

作品データ

作品名 アンゴウ
作品名読み あんごう
url(青空文庫) https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42837_23711.html
作者名 坂口 安吾
発表年
ジャンル 推理・ミステリー/人間
読了時間目安 29分
おすすめ

あらすじ

矢島は古本屋で、戦死した旧友・神尾の蔵書を見つけ購入する。その本には数字の羅列があり、それは暗号で「いつもの処にいます七月五日午後三時」と解読できた。矢島は、それが妻のタカ子が神尾に宛てたものだと疑う。しかし、タカ子は失明しており、子供たちも戦災で亡くなっているため、真相は闇の中だった。 矢島は出張先の仙台で神尾夫人を訪ねる。彼女の家には矢島が購入したはずの本があり、混乱する。東京に戻りタカ子に問いただすが、彼女は何も知らない様子。 矢島は本の購入先をたどり、前の持ち主から、その本には他にも暗号が挟まっていたことを聞く。矢島は暗号を解読し、それが亡くなった子供たちのものだと知る。矢島は、子供たちが天国から自分を見守ってくれていると信じ、深い感動を覚える。

作品の特徴

主要登場人物人数
男女比
表現的特徴・キーワード
時代 昭和以降
舞台の国/地名/土地柄など

登場人物

出典:青空文庫