「かたわ者」は1922(大正11)年「良婦之友」に掲載された有島武郎の短編小説。かたわ者であるが故に富を得ていた2人の物語。
かたわ者

作品データ

作品名 かたわ者
作品名読み かたわもの
url(青空文庫) https://www.aozora.gr.jp/cards/000025/files/56501_70441.html
作者名 有島 武郎
発表年 1922(大正11)年
ジャンル 人間/喜劇
読了時間目安 12分
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あらすじ

フランスのトゥロンという町には霊元あらたかな聖マルティンの木像があり、これに願をかけるとどんな病気もすぐに治ってしまうため、かたわ者はジャンとピエールの二人だけだった。北方から海賊がやってきて暴れ回るようになったので、木像は誰も登れないような高い山の中にかくまわれた。すると町にもかたわ者がたくさん現れるようになった。 ジャンとピエールはかたわ者ということを利用して人々の同情を集め、金品を得て裕福な暮らしをしていた。ところが海賊が落ち着き聖マルティンの木像が戻ってくると、症状がたちまち治ってしまった。二人はかたわ者でなくなったことを悲しみおいおい泣き出した。

作品の特徴

主要登場人物人数 2
男女比 男2
表現的特徴・キーワード フランス/聖マルティン像
時代
舞台の国/地名/土地柄など フランス

登場人物

ジャン・・・めくらの卜占者  ピエール・・・ちんばの巡礼者

出典:青空文庫