「蛙」は、芥川龍之介の短編作品。森羅万象全てのものは自分達の為にある、と主張する蛙、それを食べる蛇。しかし蛇さえも蛙が増え過ぎない為に存在するのだから、全ては自分達の為にあるから神に感謝せよ、という話。

作品データ

作品名
作品名読み かえる
url(青空文庫) https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/3800_27289.html
作者名 芥川龍之介
発表年
ジャンル 人間
読了時間目安 4分
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あらすじ

蛙は池の中で一日中からら、ころろと鳴き暮らしているが、実は議論をしている。「水も草木も、虫も土も太陽も、皆我々蛙の為にある」と主張する蛙は見る間に蛇の口に咥えられた。それを見た蛙たちは「では、蛇も我々の為にあるのか」と議論しだした。年寄りらしい蛙の答えは、「蛇も我々の為にある。蛇が食わなかったら蛙がふえ、世界が狭くなる。食われた蛙は多数の幸福の為に捧げられた犠牲だと思うがいい」。

作品の特徴

主要登場人物人数 5
男女比 不明5
表現的特徴・キーワード
時代
舞台の国/地名/土地柄など

出典:青空文庫