読了時間目安60分の作品

「夜長姫と耳男」は、1952（昭和27）年「新潮」に発表された坂口安吾の長編作品。飛騨の匠の若者と黄金の香りがすると言われる姫の美しくもグロテスクな物語。

「麓」は、1933（昭和8）年「桜」に発表された坂口安吾の長編作品。若い左翼教師に対する疑いと、老村長と校長それぞれの対応を描いた物語。

「投手殺人事件」は、1950（昭和25）年「講談倶楽部」に発表された坂口安吾の長編作品。女優の恋人を持つ新人投手・大鹿が殺害された！

「白痴」は、1946（昭和21）年「新潮」　に発表された坂口安吾の中編作品。敗戦間近の場末の荒んだ人々の暮す裏町の小屋に居る独身の映画演出家の男が、隣家の白痴の女と奇妙な関係を持つ物語

「オモチャ箱」は、1947（昭和22）年「光」に発表された坂口安吾の中編作品。三枝庄吉という小説を書く以外にはつぶしがきかない小説家の話。安吾を文壇に押し上げた恩人牧野信一の自死に至る生き様を描いた作品。

「木々の精、谷の精」は、1939（昭和14）年「文芸」に発表された坂口安吾の中編作品。修吉が夏の避暑地となる山村を訪れ、そこで出会った人々や風景、村の娘葛子との親交、村に伝わる不思議な伝説を描いたもの。

「肝臓先生」は、1950（昭和25）年「文学界」に発表された坂口安吾の中編作品。終戦後、伊豆伊東温泉で禁令解除の祭りが幻想と化し、失望するが、漁師町で心温まる体験を得る。

「黒谷村」は、1931（昭和6）年「青い馬」に発表された坂口安吾の中編作品。新潟松之山を舞台にした作品群の第一作。主人公が旧友龍然が住職をしている山奥の寺で過ごしたひと夏の出来事。

「心霊殺人事件」は、1954（昭和29）年「別冊小説新潮」に発表された坂口安吾の中編作品。心霊術の実験中に起きた殺人事件

「惑い」は、1918（大正7）年「新日本」に発表された伊藤野枝の長編作品。貧乏暮らしの親子、母がお出かけをしたいが、遊びに金は出せないと息子ははねつける。

「隣の嫁」は、1908（明治41）年「ホトトギス」に発表された伊藤左千夫の長編小説。

「浅茅生」は、1912（大正元）年「地球」に発表された泉鏡花の長編小説

「海異記」は、泉鏡花の長編怪異作品。

「海神別荘」は、1914（大正3）年「中央公論」に発表された泉鏡花の戯曲。歌舞伎の演目としてたびたび再演されている。

「開扉一妖帖」は、泉鏡花の長編作品。

「奇怪な再会」は、1921（大正10）年「大阪毎日新聞夕刊」に発表された芥川龍之介の長編作品。

「お律と子等と」は、1920（大正9）年「中央公論」に発表された芥川龍之介の長編小説。

「地獄変」は、説話集『宇治拾遺物語』の「絵仏師良秀家の焼くるを見て悦ぶ事」を基に、芥川が独自に創作したもの