読了時間30分目安の作品一覧

「二十一」は、1943（昭和18）年「現代文学」に発表された坂口安吾の自伝。坊主を目指した青年が神経衰弱になり、様々な経験を経て克服する物語

「ニューフェイス」は、1948（昭和23）年「小説と読物」に発表された坂口安吾の短編作品。坂口安吾らしいユーモアと皮肉が散りばめられた物語です。

「日月様」は、1949（昭和24）年「オール読物」に発表された坂口安吾の短編作品。現実と妄想の境界が曖昧な世界

「犯人」は、1953（昭和28）年「群像」に発表された坂口安吾の短編作品。女行者が殺された山村で、医師が疑われ、少年が真犯人を名乗り出る

「破門」は、1947（昭和22）年「オール読物」に発表された坂口安吾の短編作品。型破りな娘と型破りな小説家の出会いと、その顛末を描いた物語

「山の神殺人」は、1953（昭和28）年「講談倶楽部」に発表された坂口安吾の短編作品。青森で実際に起こった実子殺害事件がモチーフになっている。

「村のひと騒ぎ」は、1932（昭和7）年「「三田文学」に発表された坂口安吾の短編作品。日本のとある寒村で、有力な二つの家、寒川家と寒原家の間で起こる騒動を描いたユーモラスな作品

「紫大納言」は、坂口安吾の短編作品。好色な中年貴族である紫大納言が、天女と出会い、翻弄される姿を描いた物語

「花咲ける石」は、1954（昭和29）年「週刊朝日別冊」に発表された坂口安吾の短編作品。剣術が盛んな山間地帯を舞台に、伝説的な剣豪・楳本法神と高弟・須田房吉の物語

「保久呂天皇」は、1954（昭和29）年「群像」に発表された坂口安吾の短編作品。保久呂（ほくろ）という山奥の小さな部落。狭い部落社会における人間関係の濃密さ、排他的な体質が、”事件”を通して浮き彫りになる。

「アンゴウ」は、1948（昭和23）年「サロン別冊」に発表された坂口安吾の短編作品。安吾・暗号・暗合（偶然に一致すること）が掛かっている。

「遺恨」は、1948（昭和23）年「娯楽世界」に発表された坂口安吾の短編作品。梅木先生は病床でパンパンを抱きしめてそのまま死んでしまう。

「お奈良さま」は、1954（昭和29）年「別冊小説新潮」に発表された坂口安吾の短編作品。生まれつきオナラが多い体質の住職が引き起こす騒動。

「お魚女史」は、1948（昭和23）年「八雲」に発表された坂口安吾の短編作品。お魚女史が男たちを翻弄する物語

「海の霧」は、1931（昭和6）年「文藝春秋」に発表された坂口安吾の短編作品。ある恋人同士の退廃的な日々を描く

「牛」は、1953（昭和28）年「文藝春秋」に発表された坂口安吾の短編作品。鈍感で取り柄なく「牛」とあだ名される光也は、強姦の濡れ衣を着せられ拝殿に閉じ込められる。

「家康」は、1947（昭和22）年「新世代」に発表された坂口安吾の短編作品。安吾の家康分析が面白い。

「影のない犯人」は、1953（昭和28）年「別冊小説新潮」に発表された坂口安吾の短編作品。犯人探しを読者に委ねられた挑戦的な探偵小説となっている。

「真珠」は、1942（昭和17）年「文芸」に発表された坂口安吾の短編作品。太平洋戦争開戦当初、真珠湾攻撃に参加し戦死した若者たちを悼み、彼らの行動を深く考察した作品

「行雲流水」は、1949（昭和24）年「オール読物」に発表された坂口安吾の短編作品。

「人生案内」は、1954（昭和29）年「キング」に発表された坂口安吾の短編作品。新聞の人生相談コーナーへの投稿に熱中する男、山田虎二郎の滑稽で皮肉な物語

「曾我の暴れん坊」は、1954（昭和29）年「キング」に発表された坂口安吾の短編作品。歴史上の仇討ちで有名な曾我兄弟の物語を、弟・五郎時致の視点から描いたユーモラスな物語

「戦争と一人の女」は、1946（昭和21）年「新生」に発表された坂口安吾の短編作品。戦時中の空襲下の日々を舞台に、虚無的な男と、淫奔ながらも不感症の女の同棲関係を描いた作品。

「禅僧」は、1936（昭和11）年「作品」に発表された坂口安吾の短編作品。雪深い山奥の村を舞台に、破戒僧と奔放な女、そして周囲の人々の歪んだ関係を描く。

「続戦争と一人の女」は、1946（昭和21）年「サロン」に発表された坂口安吾の短編作品。戦争という極限状況の中で、愛、友情、そして生きることの意味

「南京虫殺人事件」は、1953（昭和28）年 「キング」に発表された坂口安吾の短編作品。南京虫密輸事件と奈々子殺害事件

「握った手」は、1954（昭和29）年「別冊小説新潮」に発表された坂口安吾の短編作品。恋愛における心の揺れ動きや葛藤を繊細に描き出す

「ある崖上の感情」は、1928（昭和3）年「文芸都市」に発表された梶井基次郎の中編作品。崖の上から他人の窓を覗き見る妄想をする青年たち。しかし人間の営みを俯瞰して見た石田は、人間の無常を感じる。

「冬の日」は、1927（昭和2）年「青空」に発表された梶井基次郎の短編作品。結核療養中の心情を綴った６編。

「冬の蠅」は、1928（昭和3）年「創作月刊」に発表された梶井基次郎の短編作品。病気療養中に蝿の観察をする。

「橡の花」は、1925（大正14）年「青空」に発表された梶井基次郎の中編作品。陰鬱な天候に影響されて不健康な精神状態を書簡にしたためている。

「ある女の裁判」は、1920（大正9）年「解放」に発表された伊藤野枝の中編作品。

「監獄挿話　面会人控所」は、1919（大正8）年「改造」に発表された伊藤野枝の中編作品。

「嘘言と云ふことに就いての追想」は、1915（大正4）年「青鞜」に発表された伊藤野枝の中編作品。

「火つけ彦七」は、1921（大正10）年「改造」に発表された伊藤野枝の中編作品。被差別部落出身の彦七が火付けになる話。

「浜菊」は、1908（明治41）年「ホトトギス」に発表された伊藤左千夫の中編小説。新潟県柏崎駅、主人公は暗い駅にぽつねんと一人降り立つ。旧友に会いに行ったが、旧友の態度に不満を募らせる。

「奈々子」は、1909（明治42）年「アララギ」に発表された伊藤左千夫の短編小説。可愛い盛りの我が子を亡くした父親の気持ちを綴った作品。

「紅黄録」は、伊藤左千夫の中編小説。

「水害雑録」は、1910（明治43）年「ホトヽギス」に発表された伊藤左千夫の中編作品。実際に伊藤自身が水害にあった時の様子をもとにしている。

「霰ふる」は、1912（大正元）年「太陽」に発表された泉鏡花の中編作品。

「飯坂ゆき」は、1921（大正10）年「東京日日新聞」に発表された泉鏡花の短編作品。

「印度更紗」は、1912（大正元）年「中央公論」に発表された泉鏡花の中編作品。鸚鵡を相手に様々な話をする女の物語。

「瓜の涙」は、泉鏡花の短編作品。同じく泉鏡花の作品「河伯令嬢」の関連作品。

1896（明治29）年「太陽」に発表された泉鏡花の中編作品。日清戦争下の海城という町から発した電報。

「十六夜」は、泉鏡花の中編作品。関東大震災後の街や人々の様子を綴った随筆。

「或敵打の話」は、1920（大正9）年「雄弁」に発表された芥川龍之介の短編小説。

「或阿呆の一生」は、1927（昭和2）年「改造」に発表された芥川龍之介の中編作品。

「或日の大石内蔵助」は、1917（大正6）年「中央公論」に発表された芥川龍之介の短編作品。

「馬の脚」は、1925（大正14）年「新潮」に発表された芥川龍之介の中編作品。

「浅草公園」は、芥川龍之介の作品でシナリオの形式を取っている。

「秋」は、1920（大正9）年「中央公論」に発表された芥川龍之介の中編小説。

「秋山図」は、1921（大正10）年「改造」に発表された芥川龍之介の中編作品。

「十円札」は、1924（大正13）年 「改造」に発表された芥川龍之介の中編作品。

「鼠小僧次郎吉」は、1920（大正9）年「中央公論」に発表された芥川龍之介の中編小説。

「西郷隆盛」は、1918（大正7）年「新小説」に発表された芥川龍之介の中編作品。

「きりしとほろ上人伝」は、1919（大正8）年「新小説」に発表された芥川龍之介の中編作品。

「南京の基督」は、1920（大正9）年「中央公論」に発表された芥川龍之介の中編小説。

「神神の微笑」は、1922（大正11）年「新小説」に発表された芥川龍之介の中編作品。

「影」は、1920（大正9）年「改造」に発表された芥川龍之介の中編作品。

「雛」は、1923（大正12）年「中央公論」に発表された芥川龍之介の中編作品。

「好色」は、1921（大正10）年「改造」に発表された芥川龍之介の中編作品。

「一塊の土」は、1924（大正13）年「新潮」に発表された芥川龍之介の短編小説。

「バルタザアル」は、アナトールの中編作品。芥川龍之介が翻訳し、1914（大正3）年「新思潮」に発表された。

「春」は、1923（大正12）年「中央公論」に発表された芥川龍之介の中編作品。

「母」は、1921（大正10）年「中央公論」に発表された芥川龍之介の中編作品。

「二つの手紙」は、1917（大正6）年「黒潮」に発表された芥川龍之介の中編作品。

「老いたる素戔嗚尊」は、1920（大正9）年「大阪毎日新聞」「東京日日新聞」に連載された芥川龍之介の中編小説。

「疑惑」は、1919（大正8）年「中央公論」に発表された芥川龍之介の中編作品。

「開化の殺人」は、1918（大正7）年「中央公論」に発表された芥川龍之介の中編作品。

「竜」は、1919（大正8）年「中央公論」に発表された芥川龍之介の中編小説。

「フランセスの顔」は、1916（大正5）年「新家庭」に発表された有島武郎の中編作品。

「燕と王子」は、有島武郎の死後、1926（大正15）年「婦人の国」に掲載されたオスカー・ワイルドの「幸福な王子」の翻案。

「かんかん虫」は、1910（明治43）年「白樺」に発表された有島武郎の中編小説。

「杜子春」は、1920（大正9）年「赤い鳥」に発表された芥川龍之介の児童向け文学作品。中国の伝奇小説「杜子春」を元に、芥川が創作・童話化したもの