SF・幻想

「日月様」は、1949（昭和24）年「オール読物」に発表された坂口安吾の短編作品。現実と妄想の境界が曖昧な世界

「イノチガケ」は、1940（昭和15）年「文学界」に発表された坂口安吾の長編作品。前後編。前編はキリシタン殉教とその伝説が描かれ、後編は60余年後殉教を追体験しにくる”シローテ”の話となる。

「閑山」は、1938（昭和13）年「文体」に発表された坂口安吾の短編作品。放屁癖のある、狸が化けた僧侶が巻き起こす騒動。

「桜の森の満開の下」は、1947（昭和22）年「肉体」に発表された坂口安吾の中編作品。山賊は追剝をした都の女に惚れ自分の妻にするが、妖艶な女に翻弄されていく。

「木々の精、谷の精」は、1939（昭和14）年「文芸」に発表された坂口安吾の中編作品。修吉が夏の避暑地となる山村を訪れ、そこで出会った人々や風景、村の娘葛子との親交、村に伝わる不思議な伝説を描いたもの。

「浅茅生」は、1912（大正元）年「地球」に発表された泉鏡花の長編小説

「貝の穴に河童の居る事」は、1931（昭和6）年「古東多万」に発表された泉鏡花の中編作品。人間に怪我を負わされたために仕返しをしようとする河童の話。

「開扉一妖帖」は、泉鏡花の長編作品。

「花間文字」は、泉鏡花の短編幻想作品。中国の唐の話で漢文調を用いる。

「瓜の涙」は、泉鏡花の短編作品。同じく泉鏡花の作品「河伯令嬢」の関連作品。

「画の裡」は、泉鏡花の短編作品。

「絵本の春」は、1926（大正15）年「文藝春秋」に発表された泉鏡花の短編作品。逢魔時、異界の扉が開かれる。

「艶書」は、泉鏡花の中編作品。

「縁結び」は、泉鏡花の中編作品。幼い頃に結ばれ、心の奥にしまわれた縁が結ばれる。

1912（明治45）年「新文壇」に発表された泉鏡花の短編作品。儚く夢のような幼い頃の記憶

「海異記」は、泉鏡花の長編怪異作品。

「海神別荘」は、1914（大正3）年「中央公論」に発表された泉鏡花の戯曲。歌舞伎の演目としてたびたび再演されている。

「杜子春」は、1920（大正9）年「赤い鳥」に発表された芥川龍之介の児童向け文学作品。中国の伝奇小説「杜子春」を元に、芥川が創作・童話化したもの

「邪宗門」は芥川龍之介の小説。「邪悪な宗教」といった意味の言葉・表現で、豊臣政権や江戸幕府が特定の宗教・宗派に対して用いた一種の政治用語でもある。時代は平安時代、「地獄変」に登場した堀川の大殿の子、若殿が主人公。物語は中盤、いよいよ主人公が邪宗の沙門と対決するところで未完となっている。

「地獄変」は、説話集『宇治拾遺物語』の「絵仏師良秀家の焼くるを見て悦ぶ事」を基に、芥川が独自に創作したもの