随想

「二十七歳」は、1947（昭和22）年 「新潮」に発表された坂口安吾の中編作品。矢田津世子への叶わぬ恋に苦しみ、自暴自棄になりながらも、様々な女性との出会いや経験を通して、自身の心境の変化や葛藤

「二十一」は、1943（昭和18）年「現代文学」に発表された坂口安吾の自伝。坊主を目指した青年が神経衰弱になり、様々な経験を経て克服する物語

「フシギな女」は、1951（昭和26）年「新潮」に掲載された坂口安吾の中編作品。1948年に発生した「築地八宝亭一家殺人事件」について、坂口安吾が独自の視点で考察したもの

「飛騨の顔」は、1951（昭和26）年「別冊文藝春秋」に発表された坂口安吾の中編作品。

「おみな」は、1935（昭和10）年「作品」に発表された坂口安吾の短編作品。母に対する愛憎が毒の仕込まれた文章で語られる。

「いずこへ」は、1946（昭和21）年「新小説」に発表された坂口安吾の中編作品。安吾の自伝的作品で青年期後半の恋愛を描く。

「囲碁修業」は、1938（昭和13）年「都新聞」に発表された坂口安吾の短編作品。碁会所の人間関係が面白く描かれている。

「石の思い」は、1946（昭和21）年「光　LACLARTÉ」に発表された坂口安吾の中編作品。安吾の幼少期の自伝的作品。父母への愛の渇望と孤独。

「悪妻論」は、1947（昭和22）年「婦人文庫」に発表された坂口安吾の短編作品。夫婦の間に恋愛を保つために妻よ悪妻であれと説く

「風と光と二十の私と」は、1947（昭和22）年「文芸」に発表された坂口安吾の中編作品。20歳で小学校の代用教員になった安吾の自伝的作品。

「篠笹の陰の顔」は、1940（昭和15）年「若草」に発表された坂口安吾の短編作品。仏語学校で知り合った高木との奇妙な友情。

「死と影」は、1948（昭和23）年「文学界」に発表された坂口安吾の短編作品。矢田世津子と別れた後の孤独

「黒谷村」は、1931（昭和6）年「青い馬」に発表された坂口安吾の中編作品。新潟松之山を舞台にした作品群の第一作。主人公が旧友龍然が住職をしている山奥の寺で過ごしたひと夏の出来事。

「人生案内」は、1954（昭和29）年「キング」に発表された坂口安吾の短編作品。新聞の人生相談コーナーへの投稿に熱中する男、山田虎二郎の滑稽で皮肉な物語

「砂をかむ」は、1955（昭和30）年「風報」に発表された坂口安吾の短編作品。五十歳を過ぎて初めて授かった子供との関係に悩む男の物語

「小さな山羊の記録」は、1949（昭和24）年「作品」に発表された坂口安吾の短編作品。坂口安吾自身の闘病体験を綴った自伝的小説

「逃げたい心」は、1935（昭和10）年「文藝春秋」に発表された坂口安吾の中編作品。魚則の失踪をきっかけに長野への旅に出かける

「愛撫」は、1930（昭和5）年「詩・現実」に発表された梶井基次郎の短編作品。猫に対しての残酷な想像をする。

「路上」は、1925（大正14）年「青空」に発表された梶井基次郎の短編作品。

「檸檬」は、1925（大正14）年「青空　創刊号」に発表された梶井基次郎の短編作品。梶井の代表作。えたいの知れない憂鬱な心情を描く。一個の檸檬に出会い、檸檬爆弾の空想に狂喜する。

「海」は、梶井基次郎の短編作品。

「闇への書」は、梶井基次郎の短編作品。別に「闇の書」という作品があるが別もの

「冬の日」は、1927（昭和2）年「青空」に発表された梶井基次郎の短編作品。結核療養中の心情を綴った６編。

「冬の蠅」は、1928（昭和3）年「創作月刊」に発表された梶井基次郎の短編作品。病気療養中に蝿の観察をする。

「のんきな患者」は、1932（昭和7）年「中央公論」に発表された梶井基次郎の中編作品。結核のため病床生活を送る主人公。

「橡の花」は、1925（大正14）年「青空」に発表された梶井基次郎の中編作品。陰鬱な天候に影響されて不健康な精神状態を書簡にしたためている。

「泥濘」は、1925（大正14）年「青空」に発表された梶井基次郎の短編作品。主人公の名前は「奎吉（けいきち）」。梶井処女作の続編か。

「太郎と街」は、梶井基次郎の短編作品。太郎が街をあるく話。爽やかな作品

1928（昭和3）年「文芸都市」に発表された梶井基次郎の掌小説。白昼の広大な自然の景色の中、青空に虚無の闇を見てしまう。

「雪後」は、1926（大正15）年「青空」に発表された梶井基次郎の短編作品。新婚夫婦のつましい生活の中の輝き

「城のある町にて」は、1925（大正14）年「青空」に発表された梶井基次郎の中編作品。

「桜の樹の下には」は、1928（昭和3）年 「詩と詩論」に発表された梶井基次郎の短編作品。桜の樹の下には死体が埋まっていると妄想する俺。

「筧の話」は、1928（昭和3）年「近代風景」に発表された梶井基次郎の短編作品。

「温泉」は、梶井基次郎の短編作品。温泉の描写の断片

「交尾」は、1931（昭和6）年「作品」に発表された梶井基次郎の短編作品。猫や河鹿の求愛行動を見ている。

「過古」は、1926（大正15）年「青空」に発表された梶井基次郎の短編作品。

「闇の書」は、梶井基次郎の短編作品。遺作とのこと。

「闇の絵巻」は、1930（昭和5）年「詩・現実」に発表された梶井基次郎の短編作品。闇の風景を研ぎ澄まされた視覚・聴覚・嗅覚を駆使して描き出している（wikipediaより）

「ウォーレン夫人とその娘」は、1914（大正3）年「青鞜」に発表された伊藤野枝の短編作品。

「従妹に」は、1914（大正3）年「青鞜」に発表された伊藤野枝の短編作品。

「遺書の一部より」は、1914（大正3）年「青鞜」に発表された伊藤野枝の短編作品。

「ある女の裁判」は、1920（大正9）年「解放」に発表された伊藤野枝の中編作品。

「ある男の堕落」は、1923（大正12）年「女性改造」に発表された伊藤野枝の中編作品。

「監獄挿話　面会人控所」は、1919（大正8）年「改造」に発表された伊藤野枝の中編作品。

「内気な娘とお転婆娘」は、1925（大正14）年「改造」に発表された伊藤野枝の短編作品。

「新らしき婦人の男性観」は、1914（大正3）年「新婦人」に発表された伊藤野枝の短編作品。

「新らしき女の道」は、1913（大正2）年「青鞜」に発表された伊藤野枝の短編作品。

「青山菊栄様へ」は、1916（大正5）年「青鞜」に発表された伊藤野枝の作品。公娼廃止についての書簡。青山菊栄は、婦人運動に初めて批判的・科学的視点を持ち込んだ人物。

「乞食の名誉」は、伊藤野枝の中編作品。結婚生活での窮屈な心境を綴る痛快な伊藤節が冴える。

「嘘言と云ふことに就いての追想」は、1915（大正4）年「青鞜」に発表された伊藤野枝の中編作品。

「サニンの態度」は、1917（大正6）年「中外」に発表された伊藤野枝の短編作品。

「背負ひ切れぬ重荷」は、1918（大正7）年「婦人公論」に発表された伊藤野枝の短編作品。

「出奔」は、伊藤野枝の短編作品。同作者の「わがまま」とは関連作品。

「わがまま」は、伊藤野枝の短編作品。同作者の「出奔」とは関連作品。

「嫁泥棒譚」は、1917（大正6）年「女の世界」に発表された伊藤野枝の短編作品。

「惑い」は、1918（大正7）年「新日本」に発表された伊藤野枝の長編作品。貧乏暮らしの親子、母がお出かけをしたいが、遊びに金は出せないと息子ははねつける。

「白痴の母」は、1918（大正7）年「民衆の芸術」に発表された伊藤野枝の短編作品。

「井戸」は、1904（明治37）年「「馬醉木」に発表された伊藤左千夫の短編作品。子どもの頃に、家人に無断で持ち出した小刀を井戸に落とした時のお話。

「廃める」は、1909（明治42）年「新小説」に発表された伊藤左千夫の中編作品。

「去年」は、伊藤左千夫の中編作品。

「落穂」は、1913（大正2）年「文章世界」に発表された伊藤左千夫の短編作品。

「守の家」は、1912（明治45）年「アララギ」に発表された伊藤左千夫の短編作品。

「水籠」は、1907（明治40）年「ホトヽギス」に発表された伊藤左千夫の短編作品。

「茶の湯の手帳」は、1906（明治39）年「馬醉木」に発表された伊藤左千夫の短編作品。伊藤の茶の湯観が書かれている。

「滝見の旅」は、1900（明治33）年「日本」に発表された伊藤左千夫の短編作品。歌を作るために日光を取材旅行した際の記録

「大雨の前日」は、1910（明治43）年「ホトヽギス」に発表された伊藤左千夫の短編作品。実際に伊藤自身が水害にあった時の家族の様子。

「水害雑録」は、1910（明治43）年「ホトヽギス」に発表された伊藤左千夫の中編作品。実際に伊藤自身が水害にあった時の様子をもとにしている。

「河口湖」は、伊藤左千夫の短編作品。宿の美人の娘や、鵜島に渡る老船頭との交流

「八幡の森」は、1906（明治39）年「馬醉木」に発表された伊藤左千夫の短編作品。神社を訪れた様子が鮮やかに描かれる。

「おばけずきのいわれ少々と処女作」は、泉鏡花の随筆。

「怪力」は、1909（明治42）年「新小説」に発表された泉鏡花の短編作品。

「十六夜」は、泉鏡花の中編作品。関東大震災後の街や人々の様子を綴った随筆。

「闇中問答」は、1927（昭和2）年「文藝春秋」に発表された芥川龍之介の短編作品。

「或恋愛小説」は、1924（大正13）年「婦人グラフ」に発表された芥川龍之介の短編作品。

「或旧友へ送る手記」は、1927（昭和2）年「東京日日新聞」に発表された芥川龍之介の短編作品。

「魚河岸」は、1922（大正11）年「婦人公論」に発表された芥川龍之介の短編作品。

「遺書」は、芥川龍之介が自殺に際し記した遺書と思われる。

「侏儒の言葉」は、1923（大正12）年「文芸春秋」に連載された芥川龍之介の随筆。芥川自殺の年である昭和2年（1927年）にかけて書かれた。「侏儒」とは体の小さい人、また知識のない人の蔑称。また俳優の異称でもある。

「十本の針」は、1927（昭和2）年「文藝春秋」に発表された芥川龍之介の短編作品。

「沙羅の花」は、芥川龍之介の掌小説。芥川の詩「相聞」からの抜粋が引用される。これは佐藤春夫が絶賛している。

「尾生の信」は、1920（大正9）年「中央文学」に発表された芥川龍之介の短編小説。中国の故事を題材にしている。

「商賈聖母」は、芥川龍之介の掌小説。キリシタン一揆の悲劇を揶揄しているとも取れる作品。

「奇遇」は、1921（大正10）年「中央公論」に発表された芥川龍之介の短編作品。

「鬼ごっこ」は、芥川龍之介の掌小説。短い文章の中に３つの時間軸で構成される。一つは少年時代、次に20年後、最後は晩年となるが、彼女の「妙に真剣な顔」の表現の変化が要となっている。

「惜みなく愛は奪う」は、1920（大正9）年「有島武郎著作集　第一輯」に発表された有島武郎の長編作品。

「潮霧(ガス)」は、1916（大正5）年「時事新報」に発表された有島武郎の短編作品。潮霧(ガス)とは、北海道沖に発生する濃霧のことで、本作品は潮霧の中にいる汽船の恐怖を描いている。